キヲク 2008/01/14 (Mon)

全く関係がないのですが。私の好きな小説に次の様な台詞が出てきます。「記憶と思い出の違いはなんだと思う？」はて。さて。なんだろう？私はまだ最近起こった生々しい記憶が思い出、完全に過去と消化したものが記憶、かな、と思いました。良いことにしろ悪いことにしろ、思い出した時に感情が動かされた時は記憶ではなくまだ思い出なんですね。思い出しても「そんなこともあったなぁ」と懐かしむことが出来れば記憶だと。そう思った訳ですが、その後に続いた台詞にガツンと後頭部をしばかれたような衝撃が走りました。
「思い出はすべて記憶することが出来るけど、記憶をすべて思い出すことはできないんだよ」
あぁ…なるほど。うんうん。ひどく納得。
こうした目が覚める様な衝撃があちらこちらに散らばっている。ご存知の方も多いと思いますが、お勧めの作家さんです。文中の台詞はデビュー作より。
今はこのシリーズを完読して、次のシリーズを読んでいる最中です。わくわく。



すべてがFになる／森　博嗣